人間ドックでしっかり検査を。

人間ドックの良さは、各市町村が実施している健康診査や会社で義務付けられている健康診断にはない検査項目があるということでしょう。それに、同じ検査でも検査方法が違います。
市町村の場合、例えば、大腸がんの検査では、便を採取して潜血の有無を調べますが、結果が陰性だったとしても、安心はできません。潜血が付着している場所の便を採取出来なかった可能性があります。それに比べて人間ドックでは最初から大腸内視鏡検査が受けられます。ガン以外にもポリープや炎症も見つけられます。
胸部レントゲン検査においても、差があります。市町村で集団で受けるこの検査は、かなり小さいサイズの画像に映し出すので、小さいガンの発見には期待できません。ガンは小さいうちに見つけるという健康診断の目的には少しそぐわない気がします。人間ドッグではCT検査もMRI検査も選択できます。
人間ドックは、項目別にいくつかのコースに分けている医療機関が多く、割り合い簡単な日帰りドックや、全身くまなくチェックする一泊二日のコース、それから女性専門のコース(乳がん、子宮がん検診)などがあります。医師、看護師など検査に携わるスタッフが全員女性という日を特別に設けている医療機関もあるので、若い女性は行きやすいと思います。
最近はPET検査が普及してきて、一度の検査で苦痛もなく全身を調べ、小さなガンを発見することができるようになりました。費用は高めですが、ガン発見においてはとても力を発揮する検査です。